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暮らしの中の視力読本

 

 

暮らしの中の視力読本

 

 

社会生活と視力

学校を卒業して就職した人が、急に目が疲れ、頭が重く、肩がこるなど体の不調を訴えることがよくあります。このように目を使う仕事をすると、ふつうなら

何でもないのに、目が痛くなったり、目がかすんだりという眼の症状や頭が痛い、肩がこる、吐き気を起こすといった症状を眼精疲労といいます。

まず、一番多い原因の一つに遠視があげられます。遠視があると、近くの物を見るときにいつもピントを合わせる働きを余分にしなければなりません。

乱視の場合も、物を見るときにピント合わせがむずかしく、やはり目が疲れますから、メガネを掛ける必要があります。

遠視や乱視は子供の時からあるのですが、目の調節力、つまりピントを合わせる力が子供のころは非常に大きく、このため多少の遠視や乱視があっても、

ラクに見えてしまいます。ところが、目の調節力は年齢とともに弱くなり、35歳で小学校4年生の半分くらいになりますので、無理して見るという余力が

なくなって、子供の時は何ともなくても、大人になると症状が出てくるわけです。

からだの状態が悪くても目が疲れる場合です。どこかに病気があり全身的に体力がなくなると当然目も疲れます。目も体も酷使すれば疲れるのは当然です。

平常から体全体の健康にも心配りをするのが肝心です。

 

「ドライブと視力」

車を運転するとき、運転に必要な情報の約90%は視力にたよっています。速度と視野・視力についてですが、視力は速度が増すにつれ低下し、時速80キロを

超えると一層著しく低下します。例えば、時速100キロでは視力1.0の人は0.6に低下し、視野も時速40キロの時の半分に低下してしまいます。

 

40歳からの眼の健康

「老視とは」

老視というと、老人の目と思う人が多く、中年の人は自分とは無縁のことと感じる人がほとんどでしょうが、老視の発生年齢は平均42~43歳ですから、

老人というよりもむしろ中年からの症状といってもよいでしょう。40歳を過ぎて、本を読むときに本を目から離した方が見やすい、

うす暗いところでは小さい字が読みにくい、細かい仕事をすると目が疲れる、といった状態が起これば、

それは老視が始まった症状です。

 

40歳からのレンズいろいろ

単焦点レンズ…近くを見るときのみに使うレンズ。書類を読んだり、針仕事をするなど手元専用の仕事の時は視野が広く便利です。ただ遠くは見にくくなります。

累進多焦点レンズ…上方から下方へ視線を移してゆくと徐々に度数が変化していくレンズです。境目のない一枚のレンズです。

ただし、レンズ周辺部にひずみが生じ、ものがハッキリしない部分があります。 そのため慣れるまでに少し時間がかかるうえ職業・度数によっては不向きな場合があります。

 

 

 

 

多焦点レンズの快適な使用方法

<初めて使用する人のために>

(イ)歩く時…少し顔を下げ、アゴを引きぎみで上目づかいで前方を見て歩くと、レンズの近用部が気になりません。

(ロ)階段を降りる時…足元が少し浮いて見えることがあるので、

アゴを引いてレンズの遠用部で階段の位置と足元を十分確かめてから降りるようにしましょう。

(ハ)読み書きの時…必ず読むものを体の正面に寄せて、背筋を伸ばし、少しアゴを前に押し出すような感じで、下目使いで見るようにしてください。

また、本を読むときに、手にした本を少し前に倒し手前に引き気味にすると、近くが広くラクに見えます。見るものが移る時は、視線だけを動かさないで

顔も一緒に動かしてみるようにしてください。

(二)車を運転する時…シートにもたれて運転する時は、アゴを引くと遠くが見やすくなります。

 

正しいメガネとは?

〔フレームとレンズの選定〕

視機能について十分な知識を持っている

使用目的について十分話し合える

好みや趣味などを理解してよく合ったものをお勧めできる

レンズやフレームに対して幅広い知識を持っている

などの能力を持った専門家によく相談する。

 

 

〔フィッティングと設計〕

フレームやレンズが決定したらメガネとして正しい位置にくるように、鼻あてを直しテンプル(つる)の耳までの長さや角度を直し、

顔にピッタリ合わせます。これをフィッティングといいメガネ調整上、重要なポイントになります。

つまり、メガネの位置と目とレンズの距離、適切なレンズの傾斜角の調整を確実に行います。

その後、レンズの中心をフレームのどの位置に持っていったらよいかを使用目的や生活習慣に合わせて決めます。これを、設計といいます。

〔最終フィッティング〕

でき上ったメガネを受け取る時に最終チェックが行われます。

~快適なメガネ~

よく見えること

 

気持ちよくかけていられること→よく見えるメガネであっても疲れて

               かけていられないようなメガネでは何の意味もありません。

遠くも近くも快適であること→老視の人を除いて、遠方・中間距離・

                      近方とも快適に見えることが大切です。

かけ心地が良いこと→長時間でも気持ちよく使用できないと困ります。

         メガネは正しい位置にかかり、圧迫感や痛みを感じず、下がらず安定していることが必要です。

         気持ちよくかけられるメガネは、出来上がりまで2回以上フィッティング調整をしてくれて、充実したアフターサービスのある眼鏡店選びからです。

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